「ぺりを」の由来

 

あまりにも何度も聞かれるので、まとめることにしました。

 

時は2020年1月。高2の1月ということで、最後のIMO代表選考のシーズンがやってきました。JMO入賞経験者は予選が免除になるので、それはどうでも良かったのですが、問題は本選です。

去年代表になったのにここで本選に落ちるわけにはいかない。

これにつきました。そこで、

本選は落ちたくないので協力しよう。本選に向けた対策としてAopsで問題を解き、そのうち良質だった問題を共有することで、クソ問に悩む無駄な時間を減らそう。

といった旨の内容をmapleに持ちかけました。お互いにとってWin-Winだろうということで、この企画はもう一人(A君とします)を招いて始まりました。

TwitterのDMでは不便です。当時はSlackが無料プランでも優秀だったので、その昔に行った競プロに見せかけた数学のコンテストMathCoder001を行ったことを思い出し、その準備に用いたSlackのワークスペースで行われることになりました。

 

さて、Slackのチャンネルには名前を付ける必要があります。特に何も思いつかなかったので、ふと頭に思い浮かんだひらがなにしました。「ぺ」でした。チャンネルの名前は「ぺ」になりました。

 

解いた問題で良かったものを投稿し、その際JMO本選だったらどれくらいの難易度かを書き、その問題の返信に超略解を書く。他の人は解けたらスタンプを押す、というシステムで運用されました。押していたスタンプはサソリ、芋虫、蜘蛛などキモめの虫ばかりでした。たまにヒヨコのスタンプも押されました。ヒヨコのスタンプを押して、次に炎のスタンプを押して、目玉焼きが載っているフライパンのスタンプを押すとそれっぽくなります……そんなことはどうでも良くて、これはどこかで聞いたようなシステムですね。そう、これが後のごち数の原点となっています。

 

ある日、A君が「宇都宮に来た」と投稿しました。するとmapleが一言「食べた餃子の数だけ問題投稿な」。かなりの数の餃子を食べてしまったA君はしばらくの間餃子に束縛されることになりました。

 

しばらくして、ふとトリニダード・トバゴ料理の話になりました〔注:ルーマニア選抜の1Aの出典。解けなかった僕とS氏で擦り続けています〕。ググって出てきたものは「コーヒールスープ(Cow Heel Soup)」でした。説明を読むと

骨付き牛足(肉はついていない)にいも類バナナ類ダンプリング(すいとんのようなもの)などが入っています。

とのこと。出ましたダンプリング。世界中ダンプリングです。そこで我々は気づきました。そう、我々はロシアに行ってロシアのダンプリング、ペリメニを食べるために頑張っているんじゃないかと。なんという偶然でしょう。チャンネル名は「ぺ」ではありませんか!

 

以降我々(僕だけかもしれない)はピエロギ・ペリメニという響きにハマりました。少なくとも僕はアカウント名をペリメニに設定しました。

皆さんも「○○だなぁ」型のツイートをすることはありますよね?そのとき「みつを」と書きたくなりませんか?

ペリメニ×みつを=ぺりを

これが誕生の瞬間です。「ぺりを」の響きは完璧です。生まれてしまった以上消滅することはありません。アカウント名が変わった今も使い続けています。

 

結局コロナが始まりIMOロシア大会はオンラインでの開催となりました。結局ペリメニを食べることはかないませんでしたが、人と一緒に問題を考えることの有意義さを感じる良い機会となりました。「ぺりを」とつぶやくたびにそんなことを思っています。嘘です。

 

ぺりをだねぇ